カウンセリング機関には、「何とか返済できるように」と一人でガンバリすぎて、そしてだれにも相談できず、金銭的な面はもちろんのこと、精神的にもトコトン追いつめられた末やってくる場合が多いのだ。「借りたものは返す」という、当たり前の道徳があることは周知の事実だろう。人間社会では普遍の観念といっていいだろう。そして世の中にはそれを覆すことのできるいかなる論理も用意されていない。あらゆる債務者は、この言葉の前ではただ頭を垂れるだけだ。なにも、多重債務者をことさら悲劇の主人公扱いするつもりはないが、相談者が切羽詰まった状態にならなければ表に出てこられないのは、そんな「道徳心」によるところが大きいのかもしれないのである。
欧米では、「Confident(自信がある)」と言う言葉は、とてもステキな褒め言葉です。でも、日本で「自信があるのね」と人から一言われると、それは決して褒め言葉には聞こえません。かえって皮肉に聞こえることもあるようです。日本からのお客様で多く目につくのは、自分に自信がないため、周りの人や環境に左右されて「自分自身をコントロールする」ことが非常に苦手でストレスを溜め込んでいるケースが多いような気がするのです。自己中心的な考えである「自我」ではなく、「自己(アイデンティティ)」をしっかり持つことは、自信につながります。自己を自覚すると物事への受け止め方がポジティブになってくるのです。すると、気持ちに余裕が出てくるため、ストレスも上手にコントロールすることができるようになるはずです。
食事の最中も、たとえば、どの器から食べようか箸を膳の上であれこれ動かす、汁椀の中から具だけ取り出そうとかき回す、箸先を引っかけて遠くの器を手元に引き寄せるなどの使い方は、それぞれ「迷い箸」、「探り箸」、「寄せ箸」などと名前がつけられていて不作法なこととされる。ほかにも、箸先についたごはん粒を唇でくわえ取るのが「もぎ箸」、箸先をなめるのが「ねぶり箸」、つまみにくい里芋などに箸を立てる「刺し箸」「突き箸」、盛った料理をかき回して下のほうから好きなものを取り出す「ほじり箸」、汁けの多いもののしずくをたらしてしまう「涙箸」など、さまざまなタブーがある。ついうっかりしてしまうのが「移り箸」で、同じ器から続けて菜を取ることすら卑しい印象で見苦しいとされる。また、右手に箸を握ったまま器を持つ「握り箸」もタブーで、器を持った左手の中指と薬指のあいだに、箸をいったん挟んでおくのが作法だ。椀物をいただくなど器を持ちかえるときには注意しよう。また箸置きのないときは、箸袋を折って箸置きをつくってもよいが、折敷など膳のあるときはその左端に、食べ物で汚れる箸の先一寸(約三センチ)ほどをはみ出させてかけておくのが作法とされる。この一寸をはみ出させるのは、箸置きに置くときも同じである。