神戸大や京大の数学出題では、よく数学のセンスを問う図形問題がでます。高校受験に目を転じれば、灘高や開成、麻布などでは、基礎学力はもちろんのこと、ある程度の思考力がなければ解答できない文章題やパズルのような問題が、数多く出題されています。つまり、レベルの高い高校や大学では、基礎学力のほかに思考力、分析力、論述力などの応用力がなければ合格は難しいわけです。とくに最近の傾向は、小論文や論述問題を課す学校が急増しているし、英語のヒアリングを必須にする入試も増えています。これまで以上に、暗記勉強だけでは通用しにくくなるのは確実です。これが大学受験の実情なのです。では、入試で求められる思考力、分析力、論述力など応用力はどうやったら身につくのかといえば、これはもう基礎力をガッチリと固める以外にありません。その基礎力は、暗記教育で繰り返し反復勉強していくほかに道はないのです。ですから、詰め込み教育を否定されると、語学に限らず生物や歴史の教育もできません。詰め込みを批判する人の気が私には全く理解できません。理想の教育は、詰め込むべきは徹底的に詰め込み、あわせてフランスのように文科系教育、すなわち倫理、道徳、哲学、宗教、文学、芸術などの情操教育を徹底してやることです。